南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(7-24)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

四種類の時節生色聚

(1)時節生純八法聚

(utuja suddhaṭṭhaka kalāpa):

それは基本的な八種類の完成色によって構成されている。この中の、八番目の種類は、時節食素(=栄養素。utuja ojā)で、それらは観智を通して観照されなければならない。

この種の色聚は、全身の六処と42身分の大部分に遍在・分布されている。

それれらは体内にあり、また体外にも拡散される。

鉢の中にある食べ物、消化中の食べ物(口の中、胃の中にあって食べたばかりでいまだ消化されていないもの、半分消化されたもの、腸の中にあって充分消化されたもの、糞便)、膿と尿はみな、時節生食素八法聚である。

(2)時節生音声九法聚

(utuja sadda navaka kalāpa):

基本的な八種類の完成色+音声(これらはみな完成色である。観智によって観照されなければならない)によって構成されている。

この種の音声は、無生命の物体によって生じる。例えば、胃の中、または腸の中で生じる風音、骨関節の音、音楽の音、何かが壊れる時の音。まさに先ほど解説した様に、語表と呼吸の心生音声色聚以外の、その他の一切の音声の色聚である。

音声は完成色である。というのも、それらは、異なる色聚の地界が相互にぶつかって、生じるが故に。

(7-25につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>