南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(7-29)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

(105/160)

結論

次に、我々は、色業処(rūpakammaṭṭhāna)に関する、簡単な結論を、開陳したいと思う。

我々はすでに、多くの、細かい説明を、省略している。

例えば、実際の修習の時には、あなたは特相(=特徴)、作用、現起(現象)と近因に基づいて、一つひとつの色法を分析しなければならない。

しかし、我々がここにおいて述べたのは、あなたが色業処を修習するにあたって、何がその ”唯一の道” の理念であるのかを、解説しただけである:

(1)智慧の光が、光を放ち、輝き、燦然とするまで、入出息第四禅を育成し、その後に、全身の地、水、火、風の四界を識別するが、それは、身体が氷の塊か、またはガラスの様に透明に光るまで、実践・修習する事。

この(+身体の)塊に専注して、近行定(upacāra samādhi)に類似する、定力を獲得する事。

(2)色聚が見える様になるまで、この(+身体の)塊の中の空界に専注する。その後に、一粒ごとの、色聚の中の異なる種類の、すべての色法、例えば、地界、水界、火界、風界、色彩、匂い、味、食素(=栄養素)、命根と眼浄色を見るために、それらを分析する。

六処と 42身分の中の、異なる種類の色聚を、分析しなければならないのである。

(3)六処の一つひとつの処、及び 42身分の各部分の中の、すべての色法を識別する事。

それらは皆、干渉し合って、結果、それらは変化の相を擁する事を照見し、その後にそれらを ”色、色”(rūpa、rūpa)または、”色法、色法”(rūpadhamma、rūpadhamma)と照見する事。

次に、我々は、名業処(nāma kammaṭṭhāna)の ”唯一の道” について、説明したいと思う。

(8-1につづく)

   <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>