<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(105/160)
結論
次に、我々は、色業処(rūpakammaṭṭhāna)に関する、簡単な結論を、開陳したいと思う。
我々はすでに、多くの、細かい説明を、省略している。
例えば、実際の修習の時には、あなたは特相(=特徴)、作用、現起(現象)と近因に基づいて、一つひとつの色法を分析しなければならない。
しかし、我々がここにおいて述べたのは、あなたが色業処を修習するにあたって、何がその ”唯一の道” の理念であるのかを、解説しただけである:
(1)智慧の光が、光を放ち、輝き、燦然とするまで、入出息第四禅を育成し、その後に、全身の地、水、火、風の四界を識別するが、それは、身体が氷の塊か、またはガラスの様に透明に光るまで、実践・修習する事。
この(+身体の)塊に専注して、近行定(upacāra samādhi)に類似する、定力を獲得する事。
(2)色聚が見える様になるまで、この(+身体の)塊の中の空界に専注する。その後に、一粒ごとの、色聚の中の異なる種類の、すべての色法、例えば、地界、水界、火界、風界、色彩、匂い、味、食素(=栄養素)、命根と眼浄色を見るために、それらを分析する。
六処と 42身分の中の、異なる種類の色聚を、分析しなければならないのである。
(3)六処の一つひとつの処、及び 42身分の各部分の中の、すべての色法を識別する事。
それらは皆、干渉し合って、結果、それらは変化の相を擁する事を照見し、その後にそれらを ”色、色”(rūpa、rūpa)または、”色法、色法”(rūpadhamma、rūpadhamma)と照見する事。
次に、我々は、名業処(nāma kammaṭṭhāna)の ”唯一の道” について、説明したいと思う。
(8-1につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>