Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(8-8)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

結論

あなたがすでに識別できた事柄について、我々は、ここで再確認してみたいと思う。

(1)すでに、内在する名法を識別し、かつそれを ”名” であると、確定することができた。

(2)すでに、内在する色法を識別し、かつそれを ”色” であると、確定することができた。

(3)すでに、内在の名法と色法を共に識別し、かつ、それらを ”名色” であると、確定する事ができた。

しかし、内在の名色を識別するだけでは足りない。外在の名色法もまた、識別し、確定する必要がある。または、その他の有情の名色法を識別し確定する必要があるのだと言える。

内外の名色法を共に照見して、それらを ”無男性(男性というのは、存在しない。以下同様)、無女性、無天人、無梵天、無自我、ただ名色法があるのみ” と観照する。

ここにおいて、あなたは《大念処経》に教導される所の内在、外在する名身と色身の観の修習の第一段階を完成させたのである。

【[1.1]ここにおいて、あるいは、内(ajjhattaṃ)の身随観身において住し、

[1.2]あるいは、外(bahiddhā)の身随観身において住し、

[1.3] あるいは、内外(ajjhattabahiddhā)の身随観身に住する。】

この種の観智は、 ”名色識別智”(nāmarūpapariccheda ñāṇa)とも呼ぶ。

(8-9につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>