<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
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第五法
三輪転
シャーリープトラ尊者の第五法によると、縁起とは、三輪転(vaṭṭa)に帰納する事ができるーー二種類の因(五つの因がある)の輪転と、一種類の果(五つの果がある)の輪転である。
(1)煩悩輪転(kīlesavaṭṭaṃ):
それは無明(avijjā)、愛(taṅhā)、取(upādāna)の不善心の循環である。
愛と取は、すべて貪(lobha)心所の表現、表出である。
(2)業輪転(kammavaṭṭaṃ):
それは業行(saṅkhāra)と
業有(kammabhava)に属する所の、
有(bhava)の循環である。
あなたが造(ナ)した業行は、名色の流れの中に潜在する
業力(kamma-satti)を生じさせる事ができる。
それは、すなわち、数千大劫以前に造(ナ)した業の業力を含んでいる可能性があり、また、五分前に造(ナ)したばかりの業力の中に、含まれるものでもある。
(9-3につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>