南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-4)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

(3)果報輪転(vipākavaṭṭaṃ):

それは、識(viññāṇa)、名色(nāmarūpa)、六処(saḷāyatana)、触(phassa)と

受(vedanā)の循環である。

それは過去の業の結果である。

言い換えれば、それは生(jāti)、

老死(jarāmaraṇa)、愁(soka)、

悲(parideva)、苦(dukkha)、

憂(domanassa)、悩(upāyāsā)

の循環である。

煩悩の輪転の生起によって、業輪転が生起する;

業輪転が生起するが故に、果報輪転が生起する。

この様に、正順縁起の 12支は、五因と五果の組み合わせによる、三転輪になるのである。

五因

1)無明(avijjā)

2)愛(taṅhā)

3)取(upādāna)

4)行(saṅkhāra)

5)業有(kammabhava)(業力)

五果

1)識(viññāṇa)

2)名色(nāmarūpa

3)六処(saḷāyatana)

4)触(phassa)

5)受(vedanā)

(9-5につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>