南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-6)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

縁生の識別

(縁生=縁によって生まれる事)

過去を識別するために、あなたは先に、蝋燭、花または線香などを仏塔または仏像に布施をする。

その後に、生まれ変わりたいという願を立てる。例えば、比丘、比丘尼(尼僧)、男性、女性または天人に生まれ変わりたい、などと。

もし、あなたが、梵天人に生まれ変わりたいのならば、あなたは、あなたが好きな入出息ジャーナに入り、その後に、梵天人に生まれ変わりたい、と発願する。

次に、あなたは、座禅・瞑想して、智慧の光が明るく輝き、燦然とする程まで第四禅に入り、その後、内外の名色法(nāmarūpa)を何度も識別する。

これは非常に重要な修行である。

というのも、過去の名色法を識別する事は、外部にある名色を識別する事と、似ているからである。

故に、もし、あなたが、外部の名色法を識別できないのであれば、過去の名色法を識別するのに、非常に困難を覚えるであろう。

その後、あなたは仏塔、仏像に布施した時、または入出息ジャーナに入った時の、名色法を識別しなければならない・・・まるで外部にある所縁を識別するかの如くに。

この時、あなたの布施の影像、ジャーナに入った影像が浮かび上がるので、その映像の中の四界を識別する。

影像が粉砕されて、色聚になった時、あなたは、六門すべての、異なる種類の色法を識別しなければならない・・・特に心所依処における 63種類の色法について、識別しなければならない。

この様にして初めて、あなたは、意門心路(+と意門心路と)の間に生じる所の、一連の、不断に生起し続けている有分心を、識別する事ができるのである。

次に、あなたは、一連の意門心路にそって、行きつ戻りつしながら、五因を探さなければならない。

まずは煩悩輪転で、次に業輪転である:

(9-7につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājem>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>