<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
縁生の識別
(縁生=縁によって生まれる事)
過去を識別するために、あなたは先に、蝋燭、花または線香などを仏塔または仏像に布施をする。
その後に、生まれ変わりたいという願を立てる。例えば、比丘、比丘尼(尼僧)、男性、女性または天人に生まれ変わりたい、などと。
もし、あなたが、梵天人に生まれ変わりたいのならば、あなたは、あなたが好きな入出息ジャーナに入り、その後に、梵天人に生まれ変わりたい、と発願する。
次に、あなたは、座禅・瞑想して、智慧の光が明るく輝き、燦然とする程まで第四禅に入り、その後、内外の名色法(nāmarūpa)を何度も識別する。
これは非常に重要な修行である。
というのも、過去の名色法を識別する事は、外部にある名色を識別する事と、似ているからである。
故に、もし、あなたが、外部の名色法を識別できないのであれば、過去の名色法を識別するのに、非常に困難を覚えるであろう。
その後、あなたは仏塔、仏像に布施した時、または入出息ジャーナに入った時の、名色法を識別しなければならない・・・まるで外部にある所縁を識別するかの如くに。
この時、あなたの布施の影像、ジャーナに入った影像が浮かび上がるので、その映像の中の四界を識別する。
影像が粉砕されて、色聚になった時、あなたは、六門すべての、異なる種類の色法を識別しなければならない・・・特に心所依処における 63種類の色法について、識別しなければならない。
この様にして初めて、あなたは、意門心路(+と意門心路と)の間に生じる所の、一連の、不断に生起し続けている有分心を、識別する事ができるのである。
次に、あなたは、一連の意門心路にそって、行きつ戻りつしながら、五因を探さなければならない。
まずは煩悩輪転で、次に業輪転である:
(9-7につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājem>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー(原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>