Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-16)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

(1)正見(sammā-diṭṭhi):

智慧で以て、色法の無常を覚知する。

(2)正思惟(sammā-saṅkappa):

尋(vitakka)心所に相当する。

心をして、色法の無常に、投入せしめる。

(3)正語(sammā-kammanta):

事前に、受持する所の、虚妄語を遠離するなどの学処の事。

(4)正業(sammā-kammanta):

事前に、受持する所の、殺生を遠離するなどの学処の事。

(5)正命(sammā-ājīva):

事前にすでに受持する所の、相当の学処。

(6)正精進(sammā-vāyāma):

色法の無常の覚知に尽力し、心をしてそれに投入せしめ、それに専念せしめ、それに専注せしめる。

(7)正念(sammā-sati):

色法の無常に専注する。

同時に、その他の要素が色法の無常から離れない様にする。

(8)正定(sammā-samādhi):

色法の無常に専注する。

上記が、八支聖道の八項目が、どの様にして観の修習の第二段階において、生起するのかという説明である。

(9-17につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>