南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(10-2)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

観の修習の第四段階における八支聖道

道智と果智が生起する時、それはまた、出世間八支聖道でもあるがーー出世間vipassanā の生起でもある。

世間的vipassanā について言えば、八支聖道の八項目の要素は、世間的所縁を目標に取る:

究極色法、究極名法、またはある種の縁起支、またはそれらの無常・苦・無我の相である。

しかしながら、出世間vipassanā に関して言えば、この八項目の要素は、出世間の涅槃法(Nibbāna-dhamma)を所縁に、取るのである。

涅槃法を所縁に取る時、正語、正業と正命という三項目の戒行の要素もまた、生起する。

すべての八支聖道、すなわち、出世間止(=サマタ)と、出世間vipassanā は、同時に生起するのである。

(10-3につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>