南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

般若の独り言~rūpakalāpaを見るまでは(5)

正月の休みに、我が精舎に帰省して来ている、次男との会話。

次男「2月に、ブータンに、行ってくるよ」

母「え!いいなぁ。でも、ブータンは、旅行者から入国税など色々取るので、物入りでしょ?」

次「いや、仕事なんだ。大学の調査隊の一員として行くので、お金はかからないよ」

母「お母さんは2月、台湾でリトリート」

次「vipassanaだね」

母「サマタ・vipassanaだよ」

「初心者が息等を見ている瞑想はサマタで、rūpakalāpa(=素粒子)の無常・苦・無我が観れる様になったらvipassana」

次「???」

カメラマンの彼は、インドによく行く。

その時は、ゴエンカvipassanaセンターで座るらしい。

故に、瞑想はなんでも vipassana だと思っている。

初心者が概念(息や光など)を所縁として、それに専注している時の瞑想はサマタ、縁起と名色分別のレベルは、サマタとvipassanaの混合、rūpakalāpaの無常・苦・無我を観るのが vipassana だと説明しても、今の彼は、混乱するかもしれない。

息子よ。

母が、アビダルマや、サマタ・vipassana に関する文献を翻訳して、多々、WEBに載せてあるから、何時の日にか、胸にふつふつと、ダンマに関する疑問が湧くとき、それを読みなさい。

それが、母からあなたに贈る事のできる唯一の遺産、法のプレゼントです。

(現在海外出張中の長男も、座禅・瞑想します。不公平にならぬ様、念の為←母心~笑)

  <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>