Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

般若の独り言~二人の息子

私には、息子が二人います。

長男は 40代後半で、性格は大人し目、今は結婚して一児の父。

夫婦仲は良さそうなので、今の所、彼と彼の家庭に関して、何らの心配もしていません。

次男は 40代前半。

自分の好きな事を最後まで極めたいタイプ(念願成就の為なら、どんな苦労も、厭わない)。

20歳の時、大学を中退して、上海をかわぎりに、チベット、アフリカ、ヨーロッパなど、10年間海外を放浪して後、NYから日本に戻ると、フリーのカメラマンになって、現在は、某過疎村の広報関連の嘱託をしています。

こんな事をブログに書くと、

「家庭を持って、子育てに忙しかった女性でも、アビダンマを勉強して、サヤレーになれるのですね」

「私も頑張ります」

と、今は妻であったり母であったりする主婦の方々から、激励されたり、感動されたりする。

私が、緬甸はモーラミャインのパオ本山で修行をしていた時(20年前)、長男が訪ねて来てくれた事がありました。

当時、一時出家でサヤレーの法衣を着ていた母親を見て、びっくりしたのかしなかったのか、元々大人しい彼は、何も言いませんでしたが・・・。

パオ僧院のクティに泊まっていくように、と幾ら言っても首を縦に振らず、サルウィン河の畔にあるホテルに泊まると言うので、二人でバスに乗って、ホテルまで行ったのも、楽しい思い出です。

私は、二人の息子には、何の干渉もしません。

仏法に親しむかどうかも、それぞれの自由です。

次男は、仕事柄よくインドに行く上、佐々井秀嶺師に懇意にして頂いている関係で、仏教について、ひとくさり意見は持っていそうです。

長男は、パパっ子である一人娘の養育に懸命なイクメン、という塩梅。

それぞれの心の成長の方向、度合は違います。

二人が、自分の力でもって、居心地のよい、己の《いるべき場所》を見つけてくれれば、母は満足です。

  <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>