南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』(2-9)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

これらの解説において、「観智の光」とは、以下の様であると言う:

(一)観禅心によって造られた、心生色聚の色彩界の光明;

(二)心生色聚の火界によって造られる、時節生色聚の色彩界における光明。

止禅心によって引き起こされる所の光明と、上に述べた解説は、同じ意味を持つ。

そうであるならば、これは、本当に観智の光明であるのか?(+という疑問が湧く)。

いな、違うのである。

これは、経典の上において、隠喩を用いて説明しているに、過ぎないのである。

それは「因」(智、ñāṇa)によって引き起こされた「果」(色、rūpa)には光がある、とは言わないで、隠喩的に、「因」そのものに光がある、と言う。

実際には、それは心生色及び時節生色の色彩界なのである。

(2-10につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>