翻訳『禅修指南』(3-5)
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
概念は、観禅を修習する時の法(dhamma)ではない。
唯一、究極法(注6)(paramattha)だけが、観禅の目標
(所縁)となるのである。
結生心を除いて、心所依処(hadaya vatthu)によって生起した心は、みな、入息と出息を生じせしめる事ができる。
観禅に転じて、究極法を観察したいと思うならば、あなたはこれらの心生色法(すなわち、出入息)の四界を判別する必要がある。出息と入息はみな、非常に微細な多くの色聚(rūpa kalāpa)である。
一つひとつの色聚の中には、9個の色法がある、すなわち:地、水、火、風、色彩、匂い、味と栄養素及び音声である。
(注6)《智慧の光》中国語版では、パーリ語の paramattha を漢訳して「勝義」「第一義」とする。
(3-6につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>