南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』(3-33)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

上記の修習に成功した後、第四禅に進んで修行したいのであるならば、あなたは第三禅の欠点と、第四禅の長所を、思惟しなければならない:

第三禅の楽禅支は、粗くて劣っていて、そのため第三禅は、楽のない第四禅の静寂より、劣っている。

第三禅から出定して、この様に思惟した後、あなたは第四禅を証得したいという心を育成し、再度、似相に専注する。

この様にすれば、捨(受)及び一境性を具備する所の、第四禅に到達することができる。

次に、あなたは、第四禅の五自在を修習しなければならない。

第四禅に入る時、呼吸は完全に停止する。

ここにおいて《大念処経》において教導する所の:

『私は身行を止めて入息する』を修習し、

『私は身行を止めて出息する』を修習する

が完成した事になる。

この「身行を止めて」の歩みは、禅相の生起する前から始まり、四禅の修習に伴って定力が増長し、その為呼吸は益々静寂になり、最後には停止する(+という過程を経る)のである

(3-34につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay