南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

仏教徒は何を信じるか~釈果道追善供養翻訳(E-1)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

仏教徒信仰的是什麼』から抜粋翻訳

(P83~)

《三蔵経典》

三蔵経典は、仏陀が、45年間、弘法された所の教義を結集したものであり、パーリ語によって記録された仏教経典である。

その内には;律蔵、經蔵、論蔵が含まれる。

仏教の三蔵経典は、己自ら、仏陀の言説を直接耳で聞いた阿羅漢たちが結集したものである。

仏陀はすでに入滅したが、しかし、彼の生前の教えは、全く掛け値なしに、今日まで伝えられている。

仏陀は著書を残さなかったが、しかし、彼の教えは、彼の弟子たちの超凡なる記憶力によって、一代また一代と、口伝の形で伝わったのである。

仏陀入滅後、500名の上座部弟子が、即刻結集大会を招集し、仏陀の教義を何度も確認した;当時、アーナンダ尊者によって経蔵が、ウーバリ尊者によって律蔵が誦せられた。

一次結集の100年後、Kalasoka王朝の時、第二次結集が行われた。集会において、一部分の信徒が「小々戒」について修正すべき部分がある、との意見を提出した。

が、しかし、上座の弟子たちによって、それは反対された。彼らは、仏陀の決めた戒律は、完璧なものであり、変更する必要はない、との意見であった。

この決定は、最終的にサンガの分裂を招いた。

この回の結集は、律蔵についてのみ討論されたが、合意を得る事は出来なかった;

經蔵に関しては、変更はなかった。

(E-2につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay