南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

仏教徒は何を信じるか~釈果道追善供養翻訳(E-5)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

仏教徒信仰的是什麼』から抜粋翻訳

(P86)

 論蔵(アビダンマ):

論蔵・・・ある一人の、思考を好む人間から言えば、論蔵とは、非常に重要で、かつ有意義なものである。

それは、仏教における、すべての高度で深い哲理を含み、經蔵における、深遠な話を、簡易に説明する方式とは、ちょうど強烈な対比となっている。

經蔵の中にみられる問題・課題は、個人または衆生に属するものである。

しかし、論蔵においては、これら伝統的な名目とは異なって、我々が対面するのは、生命の本質を探索する為の名詞、例えば:仮合、名、色などなどである。

經蔵の中において発見されるのは、普通の教養(普法、Vohara Desana)であるが、論蔵の中において発見されるのは、絶対的な教養(対法、Paramattha Desana)である。

論蔵の中においては、一つ一つの事柄に対して、詳細な分析と説明が加えられている。

故に、これは分析の教養(明法、Vibhajja Vada)と呼ばれる。

論蔵は四種類の、生命に関する終極的、究極法(Para-mattha)が含まれるが、それらは:心法(Citta)、心所法(Cetasika)、色法(rūpa)と涅槃法(Nibbana)である。

(E- 6につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay