Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳~安般念の修持法-13(本雅難陀尊者シリーズ2)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

5.2 第三禅の五自在 

The Five Masteries of the Third Jhāna?

①先に呼吸を知る事を保持する。

その後に、以下の様に決定する:

「私は(五分間)初禅に入る」

②(五分の後)意門の禅相と五禅支を調べる。

③次に、以下の様に思惟する:

「初禅の尋、伺禅支は粗くて劣っている。不快である;

第二禅は比較的快適である。」

④その後、心を上に戻し(=鼻の前の禅相に戻す、の意)、以下の様に決意(作意)する:

「私は(五分間)第二禅に入る。」

心は、禅相を知る事を保持する。

⑤(五分が過ぎたら、心を)下に(=心臓に)降ろして、意門の禅相と三っつの禅支を調べる。

⑥次に以下の様に思惟する:

「第二禅の喜禅支は粗くて劣っていて、不快である;

第三禅は比較的快適である。」

⑦次に、心を上にあげて、以下の様に決意(作意)する:

「私は、第三禅に、二時間(三時間、四時間)入ろう。」

引き続き、禅相を知る事を保持する。

⑧時間が来たと思ったならば、意門の禅相と、二つの禅支:楽、一境性を調べる。

⑨その後に時計を見る。

時間は正確であるかどうか?

この様に、第三禅の五自在の修習に成功したならば、禅修行者は、第四禅の修習の段階に進む。

(14につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>