Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-3

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

禅の修行方法は、ただ二種類しかない。

すなわち、止(サマタ)と観(vipassana)である。

非常に簡単、非常に単純である。

禅修行者が、この今生の一世で、煩悩から解脱できる様にと、仏陀は三つの方法を教えた。

すなわち、持戒、止の修習と、観の修習である。

持戒とは、毎日八関斎戒を受持する事。

止禅は、定力を育成する。

観禅は vipassana・・・。

この今生一世で、なすすべもなく、自信のない者は、次の一世、その次の次の一世において、解脱する事ができる。

その方法は、四種類ある。すなわち、

布施、持戒、止禅の修習、観禅の修習。

もし、来世において、貧困であり、福徳の報いがないのであるならば、生活は苦しく、修行を順調に進めることができない。

故に、来世において、福徳の報いによって、禅の修行をしようとするならば、布施をする必要がある。

もし、生きている事が苦しくて、来世を望まないならば、即刻、持戒し、止の修習と観智の修習をする事。

この様にすれば、二度と輪廻する事はなくなるであろう、という希望が持てる。

(4につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>