<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
▲【名法の修法】
16観智の一番目の段階は「名色分別智」であるが、これを修行しない、という選択肢は、ない。
もし、観禅 vipassana を修習したいのであれば、必ず「名色分別智」を修習しなければならない。
『名法』には、52の心所と、89種の心がある。
例えば「安般念」の名法を調べるとする:
呼吸と禅相が結合する時、心は、禅相に融入する事ができるが、そうなれば、次には初禅に入ると決意する事ができる。
初禅にある程度の時間入っていたならば、心は降りて来て意門を調べる。
初禅に入るならば、「意門転向」の中に12個の名法がある事に気がつく・・・「速行」に34個の名法がある。
「意門転向」の中には:
識、触、受、想、思、一境性、命根、作意、尋、伺、勝解、精進という12個の名法がある。
識=意門の禅相を認識する。
触=心が禅相に接触する。
受=受蘊である。すなわち、禅相を感する。ここでいう「受」は必ず捨受であり、あなたは悦受として反応を求めても、それは反応する事はない。
想=想蘊。禅相の事を想う。
「意門転向」の想と、「速行」の想は、みな、安般念を目標にとる・・・禅相である。
思=相応する名法たちを助けて、安般禅相を認識する。
一境性=心は一心に安般禅相を知る。
命根=相応する名法を生かし続ける。
作意=心を安般禅相に向かわせる。
尋=安般禅相を探す。
伺=安般禅相に専注する。
勝解=安般禅相であると決定する。
精進=心は、安般禅相を所縁として取る事に努力する。
安般念には「彼所縁」はない。
ただ、阿僧祇個(無数)の「速行」が、あるだけである。
(38につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>>