<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
【安般念の四つの段階と
禅相に融入する方法】下
▲【安般念の四つの段階】
《大念処経》の中において、以下の様に言及されている:
先に呼吸を知る事を保持して後初めて、歩き始める。行住坐臥に関わらず、みな、業処の目標と離れる事はできない(安般とは呼吸を知る事)。
業処に(+おいて)濃密に(+意識を保持)できたならば、何日も経たない内に、「似相」は非常に安定する。
この時、修行者は禅相に融入する事ができる。
▲もし、一座のうちに、一時間もたたない内に、心がイライラして、坐っていられないならば、安般念の第二の段階「長短息」に進む。
この様に、一時間座ってもなお妄想の出ない人は1/200であり;普通の人々は座禅・瞑想を始めて暫くすると、妄想を始める。
故に、ある種の人々は、四個の段階に分けて指導しなければならない。そうしなければ、専注力が、一時間を超える事ができない。
この様に人は先に「自然の呼吸を知る」(出入息)45分の後、以下の様に決意する:私は「長短息」を修する。
いわゆる『長短息』とは:
心は鼻と唇の間において、呼吸を知るように努める。ある時は、呼吸(出入息)は比較的速くなるが、これは「短息」である;
ある時は、呼吸は比較的ゆっくりになるが、これは「長息」である。
しかし、故意に呼吸を長くしたり、短くしたりしてはならない。
この様にすれば、疲れる上に、定力も落ちる;自然な呼吸に随順する事。
呼吸が速い時、呼吸が速いと知り、ゆっくりになった時、ゆっくりになったと知る。自然な呼吸を知る事を保持する事。
この様に、安般念の初心者は、第一段階:『出入息を知る事』。
心は、呼吸を知る事を保持し、45分後または一時間後、心が耐え切れなくなった時、「私は長短息を知る」と決意する。
そして、第二段階に進む:『長短息』。
(56につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>