南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』3-46

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

ある種の人々は懐疑する:

骨の厭わしさを観察の対象にして、なぜ、喜と楽が生じるのか?と。

答え:

この種の修行をする時、骨自体は、確実に嫌悪されるべきものであるが、しかし、あなたは、事前に、この法門の利益を理解していて、あえて修行に来ている訳であって、また、同時に、最後には、あなたは、老、病、死の苦から解脱できる事も知っている。

故に、喜と楽が生じるのである。

また、喜と楽は、熱く悩ませることによって、心を疲労させる所の、五蓋が取り除かれた事によっても、生起する。

例えば、ゴミ拾いを生業にしている人が、ゴミの山を見た時、以下の様に思う:

「これらを利用して、私は大金を儲けよう」

こうして、彼は非常に歓喜する。

また、身体が重病である人が、嘔吐や排便で不快感が癒された時、悦楽と安楽の感覚が生じる様なものである。

(3-47につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay