Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』3-47

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《アビダンマ》の註釈では、以下の様に説明される:

骨の厭わしさに専注して、初禅に到達した人は、引き続き、初禅の五自在を、修行しなければならない。

その後に、彼の、もっとも近くにある衆生(もっともよいのは、自分の前に座っている人)を観察して、禅定の光でもって、その人の骨格を(+瞑想の)対象とする。

彼は、骨格を厭わしいものとして専注して、この不浄想の五禅支が明確になるまで(+専注力を)育成しなければならない。

註釈によると、五禅支が非常に明確になっても、この定力を近行定または安止定と呼ぶことはできない。というのも、対象が生きているからである。

《アビダンマ》の再註釈《根本複註》(Mūlaṭīkā)によると、外部のある骨格が死者のものであって、それを専注する場合には、あなたは、近行定に到達する事ができる。

(3-48につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<本雅難陀尊者著『禅修指南』Meditation Guide 第二版 

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>