3月に、本雅難陀禅師のリトリートを終えて、帰国の日まで、台北の<北投>という小さな町の旅社で、二泊した時の事。
リトリートに参加していた青年が、訪ねてきてくれました。
彼はいいます「本雅難陀禅師が日本に行く時、私がカピヤ(浄人。比丘の随行をする在家者)をやりますから」
私「・・・でも、あなた、お仕事があるでしょう?二週間も休めます?」
彼「僕は自営業です。これ以上、資本主義のために働きたくはない。結婚はしない。お金は必要最小限あればいいのです」
私「・・・」
すごいですね、最近の若者。
弱肉強食の、誰もが疲弊する、勝者のない、資本主義の経済優先社会の終焉を、感じ取っているのでしょう。
私の息子(カメラマン)も、最近、ブータンに出かけて行って、幸福度(GNH)の調査をして、ついでに、当地の大学で、写真の撮り方を教えて来た様です。
お金はほどほどに・・・真の幸福とは・・・身体の健康も大事ですが、何より、心の健康が一番大事。
戦争のない、心と身体の健康のバランスの取れた社会・・・如理作意の善業で、自他共に、気持ち良く生きる・・・一日も早く、そんな社会が来て欲しいものだと、残りすくない命の中、老サヤレーは思うのです。