翻訳『禅修指南』3-51
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(一)白遍
経典では、白遍とは、四種類の色の中では、最もよいものである、と述べられている。
というのも、それは心をして、明るく輝せることができるが故に。
その為、私は、白遍の修行方法から、説明を開始する。
白遍を修行する前、あなたは再度、安般念の修行を復習して、第四禅に到達しておく。
禅定によって生じる光が、光り輝き、非常に明るく、四方を照らす時、あなたは、内在する(=己自身の)32身分を識別する;
次に外在する、あなたの近くにいる一人の衆生の 32身分を識別する;
その後、その人の骨だけを、認識する;
その骨格を、厭わしいものとして、観察したいのならば、その様にしてもよく;
それを、厭わしいものとして、観察したいと思わないのならば、ただの骨格として、観察してもよい;
その後に、骨格の、最も白い部分を選んで(+瞑想の)対象とする;
もし、骨格全体が白い時、その骨格全体の白色を、対象としてもよい;
または、頭がい骨の後ろ側の白色を対象にして、「白、白」と専注してもよい。
もう一つの方法は:もし、あなたの心が非常に明敏で、内在する骨格の厭わしさに専注して、初禅に到達することができるのであるならば、あなたは己自身の骨格の白色を、白遍の修行の対象とする事ができる。
あなたは先に、外部の骨格の厭わしさを識別し、その骨格の概念を強化し、安定させると同時に、不浄の修行をする。この様にすれば、あなたは、骨格の白さを更に明確にすることができる。
その後に、あなたは「白、白」と(+瞑想の対象に)専注する事に(+修行の内容を)変更して、白遍の修行をすればよい。
(3-52につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<本雅難陀尊者著『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>