Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』3-52

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

外部の骨格の白色を、(+瞑想の)対象に取ったならば、あなたは、一回につき、一時間または二時間、心を平静に保って、その白色を呈しているものを対象にして、それに専注しなければならない。

安般念第四禅の定力の支援の下、あなたの心は、平静を保持しながら、白色の対象に専注する。

あなたが、白色(+の対象)に、一時間または二時間、専注する事が出来たならば、あなたは、骨格が消え失せて、ただ白い円形だけが、残っている、ということに気が付くであろう。

白色の円形が出現する前、純白の骨の相は遍作相(予備相)であり;(下線部分、原文誤植あり、意味を取って意訳)

骨の相が消失して、白色の円形になった場合、その白色が、綿の様な白さである場合、それは取相である;

それが、明けの明星の様に、明るく清らかに輝く時、それは似相である。

もし、あなたが過去世において、かつて白遍を修行した事があったならば、それが、釈迦牟尼仏の教化の時代であろうとも、過去仏の教化の時代であろうとも、あなたは白遍の修行した事による、波羅蜜を擁している。

そうであるならば、あなたは、禅相を拡大する必要はない。

というのも、あなたがそれを見ながら、「白、白」と黙然すれば、それは十方に広がって、遍満するが故に。

引き続き「白、白」と、それが似相になるまで、心を向ける。

当該の似相に、引き続き専注すれば、あなたは初禅に、入る事ができる。

ただ、あなたは、己自身の定力が、いまだ充分に安定していないという事を発見し、また実際、あなたには、持久する力が、足りないであろう。

定力を安定させて、持久させる為に、あなたは禅相を拡大する必要がある。

(3-53につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<本雅難陀尊者著『禅修指南』Meditation Guide 第二版

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>