<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
外部の骨格の白色を、(+瞑想の)対象に取ったならば、あなたは、一回につき、一時間または二時間、心を平静に保って、その白色を呈しているものを対象にして、それに専注しなければならない。
安般念第四禅の定力の支援の下、あなたの心は、平静を保持しながら、白色の対象に専注する。
あなたが、白色(+の対象)に、一時間または二時間、専注する事が出来たならば、あなたは、骨格が消え失せて、ただ白い円形だけが、残っている、ということに気が付くであろう。
白色の円形が出現する前、純白の骨の相は遍作相(予備相)であり;(下線部分、原文誤植あり、意味を取って意訳)
骨の相が消失して、白色の円形になった場合、その白色が、綿の様な白さである場合、それは取相である;
それが、明けの明星の様に、明るく清らかに輝く時、それは似相である。
もし、あなたが過去世において、かつて白遍を修行した事があったならば、それが、釈迦牟尼仏の教化の時代であろうとも、過去仏の教化の時代であろうとも、あなたは白遍の修行した事による、波羅蜜を擁している。
そうであるならば、あなたは、禅相を拡大する必要はない。
というのも、あなたがそれを見ながら、「白、白」と黙然すれば、それは十方に広がって、遍満するが故に。
引き続き「白、白」と、それが似相になるまで、心を向ける。
当該の似相に、引き続き専注すれば、あなたは初禅に、入る事ができる。
ただ、あなたは、己自身の定力が、いまだ充分に安定していないという事を発見し、また実際、あなたには、持久する力が、足りないであろう。
定力を安定させて、持久させる為に、あなたは禅相を拡大する必要がある。
(3-53につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<本雅難陀尊者著『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>