<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
あなたの心が平静で安定したならば、白遍もまた静かに止まって安定する。
白遍は、非常に潔白で、明るく、清く透徹している。
これも似相であって、それは元の白遍似相を拡大する事によって、生じたものである。
引き続き、継続して修行しなければならない、あなたの心が、白遍似相に一時間または二時間継続して専注することができる様になるまで。
(+その時)あなたの心中の五禅支は非常に顕著になり、明晰で、力があり、初禅に到達することができる。
五禅支とは:
1、尋=心を白遍似相に投入する。
2、伺=心を持続的に白遍似相に投入せしめる。
3、喜=白遍似相を喜ぶ。
4、楽=白遍似相に注目する事によって生じる安楽。
5、一境性=一心の白遍似相に専注する。
これらは、合わせて全体で、ジャーナと呼ぶ。
安般念の段で説明した様な(+同じ方法で)、白遍初禅の五自在を修行し、その後に、第二、三、四禅を修行する。
この四種類のジャーナは、また色界禅(rūpāvacara jhāna)と言う。
というのも、それらは、修行者をして、色界天に生まれせしめるが故に。
しかし、ここにおいては、我々は、修行者にジャーナの修行を勧めるのは、色界天に生まれたいが為ではなく、それらを利用して観禅の修行の基礎となしたいが為である。
(3‐56につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>