Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』3‐58

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

(六)水遍

水遍の修行をする時、あなたは一鉢の、または一桶の清らかな水、井戸水などを、用意しなければならない。

水界の流動性、粘着性などの特徴に、専注してはならない。

ただ、取相の修行が成功するまで、水の概念にのみ専注し、「水、水」とだけ注意を向ける。

その後は、地遍と同じ様な方法で、この相において修行する。

(七)火遍

火遍の修行をする時、火を焚くか、蝋燭の炎を利用するか、またはあなた以前に見たことがあって、記憶している炎を利用する。

もし、それが困難である時、あなたは、真中に丸い穴をあけた幕(=カーテンの様なもの)を作る。円形の穴の直径は1インチとする。

幕を燃焼している木材の前、または乾燥した草の火の前にこれをぶら下げて、あなたは、この穴を通して、炎がみえる様にする。

煙や、燃焼中の木材や、草に専注してはならないし、火界の熱さ、冷たさの特徴に専注してもならない。

ただ火の概念にのみ専注して、「火、火」と注意を向ける。

その後に、上述したのと同じ方法によって、取相の修行をする。

(3‐59につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>