南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』4‐2

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《四梵住の修行》

慈心観(Mettā‐Bhāvanā)

もし、慈心観(慈梵住)を修行したいのであれば、先に以下の事を理解する必要がある。

それは:異性の人(liṅgavisabhāga)と死者(kālakata puggala)(+を対象)にして(+この修行を)してはならない、という事である。

単独の一人の個人に慈愛を発散する時、異性の者を対象にとってはならない。というのも、この様にすれば、異性に対して、貪欲が生起する可能性があるが故に。ただし、ジャーナの到達した後であれば、団体の異性に対してならば、慈心観を修行してもよい。例えば「一切の女性が安楽である様に願う」等である。

死者を対象に取ると、あなた慈心禅に到達する事ができない。故に、どの様な時においても、死者を対象に慈心観の修行をしてはならない。

(4-3につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>