翻訳『禅修指南』4-8
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
上述の四種類の方式によって、その人に三回、または四回、慈愛を散布した後、その中の、己自身が一番好きな一つの形式を選択する・・・例えば「この善き人が困難・災難に遭わない事を願う」などで、その後、その人が困難・災難を免れているイメージを採用しつつ、「この善き人が困難・災難に遭わない事を願う、この善き人が困難・災難に遭わない事を願う・・・」と一回、また一回と、何度も重複して実践する。
あなたの心が、非常に静かになった時で、かつ、対象に一時間以上、安定して専注出来る様になった時、禅支を識別できるかどうか、チャンレンジしてみる。
もし、できる様であれば、引き続き、初禅の修習をし、その後に第二禅、第三禅へと進む。
次に、その他の、三種類の方式を採用して、どの一種類でも、第三禅に到達できる様に、慈愛を育成する。
この様に修行する時、この四種類の、異なった慈愛の散布の方式に対して、あなたには、個別の、適切な心内のイメージが必要であるーーあなたが「この善き人が困難・災難に遭わない事を願う」と思う時、あなたはその人が、困難・災難に遭わないイメージを、見ていなければならない:
あなたが「この善き人に精神的苦痛がない事を願う」時、あなたはその人が、精神的な苦痛から逃れているイメージを、見ていなければならない:等々である。
この様にして、三種類のジャーナを修習しなければならない。その後に引き続き、この三種類の禅の五自在(vasī‐bhāva)を修行する。
(4‐9につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>