南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』4-8

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

上述の四種類の方式によって、その人に三回、または四回、慈愛を散布した後、その中の、己自身が一番好きな一つの形式を選択する・・・例えば「この善き人が困難・災難に遭わない事を願う」などで、その後、その人が困難・災難を免れているイメージを採用しつつ、「この善き人が困難・災難に遭わない事を願う、この善き人が困難・災難に遭わない事を願う・・・」と一回、また一回と、何度も重複して実践する。

あなたの心が、非常に静かになった時で、かつ、対象に一時間以上、安定して専注出来る様になった時、禅支を識別できるかどうか、チャンレンジしてみる。

もし、できる様であれば、引き続き、初禅の修習をし、その後に第二禅、第三禅へと進む。

次に、その他の、三種類の方式を採用して、どの一種類でも、第三禅に到達できる様に、慈愛を育成する。

この様に修行する時、この四種類の、異なった慈愛の散布の方式に対して、あなたには、個別の、適切な心内のイメージが必要であるーーあなたが「この善き人が困難・災難に遭わない事を願う」と思う時、あなたはその人が、困難・災難に遭わないイメージを、見ていなければならない:

あなたが「この善き人に精神的苦痛がない事を願う」時、あなたはその人が、精神的な苦痛から逃れているイメージを、見ていなければならない:等々である。

この様にして、三種類のジャーナを修習しなければならない。その後に引き続き、この三種類の禅の五自在(vasī‐bhāva)を修行する。

(4‐9につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>