<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
10種類の方向へ慈愛を遍満させる
10 の方向に慈愛を遍満させ、かつ、一つの方向につき、48種類の方式を用いるため、合計で480種類[48*10]の方式がある事になる。
その上に、上述した48種類を加えると、慈愛を遍満させる方式は、合計528種類[480+48]になる。
10 種類の方向への、慈愛の遍満を修行する時、あなたは先に、あなたの東の方向へ向かって、無辺なる宇宙の、すべての衆生を(+瞑想の)対象としなければならない。
あなたが、光明の中において、彼らを見る事が出来たならば、上述した 48種類の方式でもって、彼らに対して、慈愛を遍満させる。
次に、同様の方式でもって、あなたの西の方向等々に向かって、その他の、一種類づつの方向に存在する衆生に向かって、修行する。
582 種類の慈愛を遍満させる方式に熟練したならば、あなたは、仏陀が《増支部 Aṅguttara Nikāya》において開示した所の、慈心禅における、11種類の利益を体験する事ができる。
すなわち:
「比丘たちよ。
慈心解脱が育成され、開展され、勤習され、駕御され、基礎が打ち立てられ、建立され、安定し、また正確に修行されるならば、11種類の利益が望める。
どの様な11種類であるか?
眠る時、安穏である;目覚めて安穏である。
悪夢を見ない;人に愛される;
Amanussa(人以外のその他の衆生、天神、阿修羅、餓鬼、夜叉等)に愛される;
天神に守られる;火、毒薬と武器で害される事がない;
心が定を得やすくなる;顔立ちが安らいで祥である;
臨終の時に惑わない;(+これより先)更に高度な成就を証得する事が出来ないとしても、梵天界に生まれかわる事ができる。」
(4‐19につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>