翻訳『禅修指南』4‐19
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
《悲心観(karuṇā‐Bhāvanā)》
ひとたび、上に述べた様な、慈心観の修行が出来た後、悲心観(悲梵住)を修行する事は、あなたにとって、決して難しい事ではない。
悲心と憐憫の心を育成する為には、あなたは先に、あなたと同性の、今まさに苦しみを受けている、生きている所の、人物を選ぶ。
そして、その人の苦難を思惟し、その人への、憐憫の心を起す。
その後に、再び、白遍を修行して、第四禅に到達しておく。禅定の光が強く盛んになって、よく光る時、定の光によって、その人を識別し、その後に、その人物に対して、慈心観を修行して、第三禅に入る。
慈心禅から出定した後、あなたは以下の様な意念でもって、いま正に苦を受けている人物に対して、悲心と憐憫の心を育成する:
「この善なる人が、苦痛から解脱できます様に」
(ayaṃ sappuriso dukkhā muccatu)
(4-20につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>