<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
この様に、何度も繰り返し修行して、初禅、第二禅、第三禅に入る様に修習し、かつ、一つ毎の禅において、五自在を完成させる。
その後、慈心観を修行したのと同じ様に、悲心観を修行する。
すなわち、あなたの好きな人、あなたが好感も悪感もない人、あなたが嫌いな人(+を瞑想の対象にして)修行する。
各種の人々に対して、必ず、第三禅(+に到達する)まで修行しなければならない。
もし、楽しくて、如何なる苦痛の痕跡もない衆生に対して、悲心と憐憫心を育成するならば、あなたは、以下の様な思惟を行わねばならない:
生死輪廻の中に造(ナ)した悪業のために、いまだ聖果を証悟していない、一切の衆生は、みな、悪道に生まれて、苦の報いを受ける可能性がある。
また、一人ひとりの衆生は、みな可哀そうなものである。というのも、いまだ生老病死の苦しみから解脱できていないが故に。
この様に思惟した後、あなたは、慈心を育成した時と同じ様に、四種類の人々に対して、悲心を育成する:
あなた自身、あなたの好きな人、あなたが好感も悪感もない人、あなたが嫌いな人。
その一人ひとりに対して、悲心禅第三禅まで到達する事。
人間と人間の間の差別を取り除くことができるまで、繰り返し継続して修行する。
その後に、132 種類の、悲心と憐憫心を遍満させる方法を修行する;
すなわち、五種類の限定のない遍満、七種類の限定的遍満と、120種類の方向への遍満[5+7+(12*10)=132]である。
上は、慈心禅の修行に用いた方法と同じである。
(4-21につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>
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