<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
翻訳者よりお願い:本書『禅修指南』の順序に従って、《第四章 四界分別観》を翻訳致しますが、当該の章を読んだ後、四界分別観を、正師に付かずに、個人で修習するのは厳禁です。正師の毎日のインタビューもないまま、自己流で修習されて、偏差・禅病が生じた場合、自己責任とさせて頂きます。
第四章:四界分別観
パーリ聖典の中に、四界分別観を修習する方法が、二種類記載されている。
すなわち:簡略法と詳細法である。
ここにおいて、読者に紹介するのは、利慧者(=智慧の鋭い者)に適合する簡略法と、簡略法を修習するのが困難な者へ解説する所の、詳細法である。
仏陀は《大念処経》(mahāsatipaṭṭhāna Sutta)の中において、以下の様に、簡略法を教えている:
「同様に、比丘たちよ。
比丘は、この身を観察するに、如何なる姿勢であっても、(+それらはすべて)諸界によって構成されているに過ぎない(+ことが分かる):
この身の中には、地界、水界、火界、風界がある。」(注16)
注16:《智慧の光》初篇では、《清浄道論》(第11章、節28)を根拠としている。
(5-2につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>