Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』5‐2

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《清浄道論》(第11章)は、更に一歩踏み込んで、以下の様に解説している:

「故に、この業処を修習したい利慧者は、まず先に、静かな場所で独居し、己自身の、全色身に対して、以下の様に念慮する:

『この身の内において、堅性(硬性、硬さ)または固性(=塊性)なるものは地界であり、粘着性または流動性のものは水界であり、遍熟性または暖熱性のものは火界であり、支持性または推進性のものは風界である』。

彼は、数を数えるが如くに、『地界、水界、火界、風界』と念慮・作意し、また、観察しなければならない。

(+念慮する所の)その意味とはすなわち、それらは界に過ぎず、有情でもなければ、寿者(=命ある者)でもない、という事である。

この様に精進すれば、久しからずして、諸界の識別及び、諸界の区別によって生じた慧によって、強化された定が生起する。

自性法を所縁とするが故に、その定は、安止に到達する事は出来ず、近行定にのみ、到達する事が出来る。

(5-3につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>