<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(六)次に、舌でもって、唇の内部を押してみて、「柔らかさ」の性質を、感じる取る様にする。
その後、全身の柔らかさを遍照出来るまで、継続して、系統的に修習する。
その後、全身の推進、硬さ、粗さ、重さ、支持と柔らかさを、逐一識別する。
(七)次に唾液で以て、唇を湿らせ、その後において、舌でもって、左右にそれらをこすって、「滑らか」の性質を、感じ取る様にする。
継続的に、系統的に、全身の滑らかさを遍照出来るまで、修習する。
その後、全身における、上に述べた七種類の性質について、逐一識別する。
(八)次に、一本の指を、上下に移動させて、それの「軽さ」を感じ取る様にする。
全身の軽さを、遍照できる様になるまで修習した後、引き続き、全身の、上に述べた八種類の性質を、逐一識別する。
(九)次に、全身の「熱さ」(または暖かさ)を遍照する。通常、この識別は、非常に簡単である。
(十)次に、吸気の時に「冷たさ」を感じ取る様にする。その後に、系統的に、全身の「冷たさ」を遍照する。
ここまで、10種類を識別する事が出来た訳であるが、これらは、直接的に、触の察知から知り得た性質である、と言える。
しかし、流動(+性)と粘着(+性)という、この二種類の性質は、ただ、その他の、10種類の性質から推理してのみ、知り得る。
これが、なぜ、それらは、最後になってから、修習を開始するのか(+という質問に対する)答えである。
(5‐9につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>