Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』5‐11

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

今、あなたはこの、身体に遍満する 12種類の性質を識別する事に熟練した。

(+あなたにとって)それらが、明晰になった時、そして、それらが、同時に出現する様に感じられる時、あなたはそれらを、地、水、火、風の四つのグループに分けて、観ずる様にする。

あなたは、先の 6種類の性質を「地界」として識別し、同時に、流動と粘着を「水界」として識別し、次に熱さと冷たさを「火界」として識別し、支持と推進を「風界」と識別しなければならない。

あなたは、引き続きそれらを、地、水、火、風として識別しながら、心をして平静にならしめ、定力を獲得しなければならない。

この種の修習を不断に繰り返し、100回、千回乃至百万回、修行する。

この段階において、一種の実用的なよい方法がある:一つひとつの界は、同時に全身に遍満している。心を平静に保つために、以前に説明した様な、注意力を、身体の一部位からもう一つの部位に移動させるのではなくて、今は、同時に全身を遍照せしめればよい。

通常、最も良い方法は、両肩の後ろから全身を遍照するものであるが、しかし、頭の上から、下の方向に向かって全身を遍照しても良い。しかし、この方法は、ある種の禅修行者にとっては、身体の緊張を感じて、諸界のバランスを崩す様になるかも知れない(+ので注意が必要である)。

(5-12につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>