<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
これらの經論の指示によると:
(一)禅修行者は先に、五取蘊を構成する所の、一切の名色法を、個別に識別しなければならない。
一切の色法を個別に識別する智慧を「色分別智」(rūpa pariccheda ñāna)と言う;
一切の名法を個別に識別する智慧を「名分別智」(nāma paricheda ñāna)と言う;
名法と色法を、二種類の個別の組み合わせであると識別する智慧を「名色分別智」(nāmarūpa paricheda ñāna)と言う。
この三智は、それぞれ、
「色摂受智」(rūpa pariggaha ñāna)、
「非色摂受智」(arūpa pariggaha ñāna)と
「名色摂受智」(nāmarūpa pariggaha ñāna)という。
この段階において「人というのはない、有情というのはない」「(+我々は)無我的な存在であり、ただ色法と名法があるのみ」と理解するのを
「名色差別智」(nāmarūpa vavaṭṭhāna ñāna)と言う。
一切の名色法を識別する時、もし、禅修行者がいまだジャーナを証得していないのであれば、ジャーナと関係のある名色法(+の観察)は省略する。
もし、ジャーナを証得しているのであれば、禅修行者は、それらを観照しなければならない。
(6-4につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>