<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
《28種類の色法》
三遍知を育成する為には、五取蘊を構成する一切の名色法を、徹底的に、明確にしなければならない。
故に、禅修行者は一切の色法と名法を知り、学習し、暗記しなければならない。
以下は、28種類の究極色法の説明である:
(1~4)
大種(nahā bhūta)、すなわち、四界(四大)
1、地界(pathavī dhātu):
重地(garuoathavī):硬さ、粗さ、重さ。
軽地(lahupathavī):柔らかさ、滑らかさ、軽さ。
2、水界(āpo dhātu):流動性、粘着性。
3、火界(tejo dhātu):熱さ、冷たさ。
4、風界(vāyo dhātu):支持性、推進性。
(5~9)
浄色(pasāda rūpa)
1、眼浄色(cakkhu pasāda):
2、耳浄色(sota pasāda):
3、鼻浄色(ghāna pasāda):
4、舌浄色(jivhā pasāda):
5、身浄色(kāya pasāda)。
(10~13)
境色(gocara rūpa):
1、色彩(vaṇṇa)
2、音(声)(sadda)
3、香(gandha)
4、味(rasa)
5、触(phoṭṭhabba)(地・火・風)
地、火、風の三界は、触境を構成する。もし、それらを三境とするならば、合計で7境あることになる。28種類の色法を計算する時、触は含めない。というのも、触境色の地、火、風の三界はすでに四界の中に列せられているが故に。
(14、15)
性根色(bhāva rūpa)には二種類ある:
1、女根色(itt bhāva rūpa)
2、男根色(purisa bhāva rūpa)
一人ひとり各人には、その中の一種類の性根色しかない。女性には女根色しかなく、男性には男性色しかない。性根色は、全身に分布してる。
(16)
心色(hadaya rūpa)
心色とは、意界と意識界が依存する所の色法である。故に、心所依処と呼ぶ。それは、心臓の内部の血液の心色法聚の中に散らばって存在している。
(17)
命根色(jīvita rūpa、jīvitindriya)
この色法は、全身に分布している。それは、業生色(kammaja rūpa)の生命を、維持するものである。
(6‐6につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>