Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』7‐15(90/520)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

身体の一つひとつの部分の、色法を識別する事が出来る為には、あなたは、先に、系統的に、定力を、育成しなければならない。

その後に、表に示した様な、六処門の諸々の色法を、識別する。

もし、この様に修習する事が出来たならば、次に、身体の一個の部分を選んで、当該の部分が透明に変ると共に、その中の空間を観察する。

その様に修習して、当該の部分を構成する多くの色聚を見る事が出来るまで、その中の四界を、観照する。

色聚が見えたなら、次に、それらをそれぞれに:

業生色聚、心生色聚、時節生色聚及び、食生色聚として、識別する。

体毛と頭髪の中の色聚を識別する時、あなたは、皮膚内部の、毛髪の根の部分の、44種類の色法を識別しなければならない。

というのも、皮膚の外部の毛髪は、非常に少量の身十法聚があるだけの為、識別が難しいが故に。

同様に、手の指の爪と足の爪は、それらの、肉に近い根の部分を、識別しなければならない。

身体の四個の部分は、火界が顕著である。

この四個の部分と、地界または水界の、最も顕著な部分とは異なっていて、それらは形状がなく、ただ火界が顕著な、非明浄色聚によって構成されているに過ぎない。

故にあなたは、火界の、最も顕著な色聚を見つけて、これらの部分を観察するのがよい。

もし、それらが不鮮明であった場合、風邪で熱を出した時の、色聚でもって分析をする。

P90《表6‐12:42身分ー火界》

1、発熱の火

(たとえば、マラリアの時の隔日の発熱)

santappana tejo、33色法。

2、普通の発熱の火

(たとえば、太陽の火に照らされた時等)

daha tejo、33色法。

3、成熟または老化に至る火

jīrana tejo、33色法。

4、消化の火

(命根九法聚の作用の一)

pācaka tejo、命根9法聚。

(7‐16につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>