南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』7‐17

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《九種類の業生色聚》

六処門と 42身体部分の中の色法を識別する時、あなたは、九種類の業生色聚を、見る事ができる:

一、眼十法聚;

二、耳十法聚;

三、鼻十法聚;

四、舌十法聚;

五、身十法聚;

六、女性根十法聚;

七、男性根十法聚(注26)

八、心色十法聚;

九、命根九法聚。

今世(=今生)の業生色法は、過去世(=過去生)において、造(ナ)された業によって生起する;

前世の業生色法とは、すなわち、更に遠い過去世において、造(ナ)した業によって生起する;

未来世において、生起する業生色法は、すなわち、今世または、過去世において造(ナ)した業によって生起する。

もし、それらが、どの様な業によって生起したのかを、知りたいと思うならば、例えば、布施、持戒または禅の修行などであるが、あなたは、過去世と未来世における、名色法を識別できなければならない。

この様にして初めて、あなたは自ら体験し、理解する事ができる。

これらは、後に(+説明する所の)「縁摂受智」の段階において、学習する。

今の段階では、あなたは、これらの色法は、業によって生じているのだ、という事を受け入れる必要がある(+だけである)。

上に述べた業生色、心生色、時節生色と食生色は皆、真実色法であり、それらは、あなたが、後々において、観禅の修行をする時に、観智でもって、無常・苦・無我として観照する目標である。

これより以外に、非真実色法と心生、時節生、食生の色法が(+一か所において)混ざり合う事がある。

以下において説明する。

注26:《智慧の光》では、男性は男根のみ、女性は女根のみ、有している為、一人ひとりの人間には、最も多くて、八種類の業生色聚がある事になる。

(7‐18につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>