南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』8-6

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《52の心所》

心(citta)は、心所(cetasika)と相応しないまま、(+単独で)生起する、という事は有り得ない。

一つひとつの、心識刹那の中において、心と心所は一つのグループを形成し、同時に生・滅する。心所には、四つの相がある。すなわち:

1、心と同時に生じる(ekuppāda)

2、心と同時に滅する(ekanirodha)

3、心と同一の所縁を取る(ekālambaṇa)

4、心と同一の依処に依る(ekavatthuka)。

欲界及び色界において生起した所の、すべての心と心所は、皆、四つの相を持つ。

これは一つの、自然法則である。

無色界の中においては、「同一の依処」の相はない。というのも、当該の界では、依処色が無いが故に。

心所は合計52個ある。すなわち、

〇7個の遍一切心心所

(sabbacitta sādhāraṇa cetasika)。

〇6個の雑心所

(pakiṇṇaka cetasika)。

〇14個の不善心所

(akusala cetasika)。

〇25個の美心所

(sobhaṇa cetasika)。。

(8-7につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>