Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』8-8

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《六個の雑心所》

1、尋(vitakka):

心と心所を所縁に向かわせる;

重複して(+何度も)、所縁を取る。

2、伺(vicāra):

重複して(+何度も)所縁を省察する;

重複して所縁を取る。

3、勝解(adhimokkha):

所縁の確定。

4、精進(vīriya):

所縁に対して、それは、心と心所が生起する様、努める。

不善法に対して、それは貪、瞋、または痴等が生起する様、努める。

善法に対して、それは無貪、無瞋、無痴等が生起する様、努める。

5、喜(pīti):

所縁を好む。

6、欲(chanda):

所縁を獲得したいと思う;

何かを為したいと思う。

すなわち:

見たい、聞きたい、嗅ぎたい、味わいたい、触りたい、知りたい、である。

それは、貪、瞋、痴または無貪、無瞋、無痴の生起を願う。

この六個の心所は、一切の心と同時に生起する訳ではなく、ある種の心と同時に生起する。

故に、雑心所と言う。

七個の遍一切心心所及び、六個の雑心所はまた、通一切心所(aññasamānā)とも言う。

というのも、それらは、善法と不善法の二者において、共に生起する事が出来るが故に。

(8-9につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>