南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』8-28(125/520 )

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《清浄道論》(第18章)は、これらのジャーナ及び、ジャーナ相応法の、相、作用、現起(現象)と近因によって、それらを識別するべきである、と言う。

その後に:

Pariggahetvā sabbampetam 

ārammaṇābhimukhaṁ 

namato namanaṭṭena 

nāmanti vavatthapetabbaṁ.

ーー「これが出来た後に、彼はそれらをすべて、『名』として、識別しなければならない。

というのも、それは所縁に『向かう』が故に。」

《清浄道論》(第18章)は、更に進んで、如何にして修習するのかを、以下の様に言う:

Tato yathā nāma puriso 

anto gehe sappaṁ disvā 

taṁ anubandhamāno tassa 

āsayaṁ passati、

evameva ayampi yogāvacaro 

taṁ nāmaṁ upaparikkhanto.

’Idaṁ namaṁ kiṁ nissāya 

pavattati'ti pariyesamāno

tassa nisayaṁ hadayarūpaṁ 

passati.

Tato hadayarūpassa nissayabūtāti、

bhūtanissitāni ca sesupādāyā 

rūpānīti rūpaṁ pariggaṇhāti.

So sabbampetaṁ ruppanato 

rūpanti vavatthapeti.

Tato namanalakkhaṇaṁ 

nāmaṁ ruppanalakkhaṇaṁ

rūpanti saṅkhepato 

nāmarūpaṁ vavatthapeti.

ーー「その後、一人の、部屋の中で、蛇を見つけた人間が、蛇について行けば、蛇の住居を見つける事ができる様に、同様に、彼はそれ(名法)は、何に依存して、生起するのかを追跡して、それは、心色に依存するのだ、と知見する。

その後、彼は再度、心色が依存する所の四界と、その他の、この四界に依存して生起する所の、所造色を識別する。

彼は、これら一切を、『色』(rūpa)として識別する。というのも、それは不断に(冷たさ等の)変化の干渉(ruppana)を、受けるが為に。

その後、彼は再度、所縁の相に向かう所の、名法及び、干渉を受ける所の、相の色法を『名色』(nāma rūpa)として、識別する」

上に述べた定義によれば、すでにジャーナ名法を識別した禅修行者は、必ずや、名法と色法の二者を、識別しなければならない。 

(8-29につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>  

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>