南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』8-31

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

(+上に述べた所の)この四種類を逐一、識別する。

その他の如理作意についても、同様の方法を用いて、この四種類を、識別する。

一つひとつの種類毎にまた、「有行」(sasaṅkhārika、唆しを伴う)及び「無行」(asaṅkhārika、唆しを伴わない)の、二種類がある。

故に、合計、八種類の大善心がある事になる(阿羅漢の

名相続流の中において、生起する所の大唯作心にもまた、この八種類が存在している)。

有行であろうと、無行であろうと、これらの心と心所の数に、変化がない為、故に、この書においては、この四種類を列記した。

もし、所縁が明晰であれば、彼所縁は生起する;

所縁が不鮮明である時、彼所縁は生起しない。

ある種の教えでは、いまだ成熟していない観禅の段階において、彼所縁は「観禅善速行」(vipassanā kusala javana、すなわち、無常・苦・無我及び不浄を観照する速行心)の後に生起する、と言う。

もう一つの教えでは、彼所縁は、観禅速行の後に生起することはない、と言うが、しかし、これは、強力な観禅の段階(balava vipassanā ñāṇa)について、述べたものである。

(表7-3:真実色法を所縁として取る意門善速行心路過程~略)

(8-32につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>