<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(+上に述べた所の)この四種類を逐一、識別する。
その他の如理作意についても、同様の方法を用いて、この四種類を、識別する。
一つひとつの種類毎にまた、「有行」(sasaṅkhārika、唆しを伴う)及び「無行」(asaṅkhārika、唆しを伴わない)の、二種類がある。
故に、合計、八種類の大善心がある事になる(阿羅漢の
名相続流の中において、生起する所の大唯作心にもまた、この八種類が存在している)。
有行であろうと、無行であろうと、これらの心と心所の数に、変化がない為、故に、この書においては、この四種類を列記した。
もし、所縁が明晰であれば、彼所縁は生起する;
所縁が不鮮明である時、彼所縁は生起しない。
ある種の教えでは、いまだ成熟していない観禅の段階において、彼所縁は「観禅善速行」(vipassanā kusala javana、すなわち、無常・苦・無我及び不浄を観照する速行心)の後に生起する、と言う。
もう一つの教えでは、彼所縁は、観禅速行の後に生起することはない、と言うが、しかし、これは、強力な観禅の段階(balava vipassanā ñāṇa)について、述べたものである。
(表7-3:真実色法を所縁として取る意門善速行心路過程~略)
(8-32につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版 中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>