Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』8-38

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

正業(sammā kammanta)

心は、有分透明界(意門)を保持し、過去の殺生から離れた状態を所縁として、所縁が、意門に出現した後、生起した意門心路過程の中の、複数の名法、速行の中の喜智相応の 34個に、正業(不殺生)を加えた、合計35個の名法を、喜智相応、不相応に応じて、四種類を識別する事を、練習しなければならない。

所縁が明晰である事から、有因大善果報彼所縁、または無因彼所縁の中の一種類が生起する。

有因大善果報彼所縁の中の正業心所不相応、すなわち、喜智相応の 34個の名法がある。

不偸盗、不邪淫もまた、継続して練習しなければならない。

正命(sammā ājīva)

心は、有分透明界(意門)を保持し、何か一種類の、生計と関係のある語悪行か、または身悪行の状態、例えば過去において、非三浄の肉を食べた事を所縁として、所縁が意門に出現した後、生起した意門心路過程の中の複数の名法、速行の中の喜智相応の 34個に、正命を加えた、合計35個の名法を、喜智相応、不相応に応じて、四種類を識別する事を、練習しなければならない。

所縁が明晰である事から、有因大善果報彼所縁、または無因彼所縁の中の一種類が生起する。

有因大善果報彼所縁の中の、正命心所不相応、すなわち、喜智相応の、34個の名法があるが、喜智相応、不相応に基づいて、四種類の修習をする。

この三種類の離心所は、過去の正語、正業、正命の中の、外部の、欲界究極名色法を、所縁として取らなければならない。

その為、彼所縁が存在する。

もし、欲界有情男性、女性の概念を、所縁に取るならば、彼所縁は生起しない。

(8-39につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>