Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』8-43

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

2、有貪結(bhavarāga saṁyojana):

福報のある生命は、非常に容易に、色所縁を得る事ができる。もし、この事を原因・理由にして、福報の生命を希求・欲求するならば、それは「有貪結」である。

3、戒禁取結(sīlabbataparāmāsa saṁyojana):

戒禁(sīlabata)の修習をする。例えば牛に学ぶ、犬に学ぶ等。この様にすれば、色所縁を得られると思い込む。

通常、上に述べた三種類の結は「貪見グループ」(lobha‐diṭṭhi group)名法の一部分である。

一般的に、欲貪結と有貪結は、邪見相応であり、ある時には、我慢(=慢心)相応となる;

戒禁取結は、邪見相応のみである。

もし、人が色所縁を、常・楽・我と錯誤するならば、痴(moha)である。

邪見とはすなわち、それを常・楽及び我であると思い成す事である。

速行の中には 20、または 19、または 22、または 21個の名法がある。

4、我慢(=慢心)結(māna saṁyojana):

夜郎自大。例えば心の中で以下の様に思う:

「ただ私一人だけが、色聚の中の色所縁を、識別することができる。」

この様な時、20、または 19、または22、または21個の貪慢俱(lobha‐māna‐ group)名法の、不善速行が生起する。

5、瞋結(paṭigha saṁyojana):

喜ばしくない色所縁に対して、不快に思うか、または怒る。

これは瞋グループ(dosa group)の名法であり、速行の中に、18または、20個の名法が存在する。

(8-44につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>