南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』8-45

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

貪見グループ――四種類

(1)

識     1

通一切心所 13

遍一切不善心心所 4

貪と邪見  2

合計    20

遍一切不善心心所と一切不善心は相応する。それらは痴、無慙、無愧と掉挙である。このグループの受は悦受(somanassa vedanā)である。

(2)もし、捨俱である場合、喜(pīti)はない。故に、20から喜を減じて=19個の名法となる。

(3)もし、喜俱有行(sasaṅkhārika)である場合、20に昏沈と睡眠を加えて、=22個の名法となる。

(4)もし、捨俱有行である場合、19に、昏沈と睡眠を加えて=21個の名法となる。

ここにおいて「精進」は貪見が生起する事に尽力する事を言い、「欲」(chanda)とは、貪見の生起を願う事を言う。

言い換えれば、精進は、貪欲(rāga)の生起に努力する事を言い、欲は、貪欲が生起するのを、望む事を言う。

禅修行者は、その他の名法の意味を、理解するべきである。

(8-46につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>