<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
《如何にして、行住坐臥の中の五蘊法を識別するのか》
前に述べた通り、禅修行者は立っている時、順序に従って、定力を育成し、その後に、六処門と42身分の色法を、全体的、一体的に識別する。
次に、前に向かって、何歩か歩き、歩く時に、帯動する色法と、帯動される色法を、順番に、交互に識別する。
帯動を生じせしめる所の、色法が生起せしめる意門心路過程には、四種類の名蘊がある。
これらの意門心路過程の速行心は、善速行または不善速行であり得る(阿羅漢である場合は、唯作速行である)。
五門心路過程は、表色を生じる事ができないが故に、ただ意門心路過程に関する説明をのみした。
意門心路過程において、一つひとつの心識刹那には、皆、四個の名蘊が、存在している。
色蘊に、四個の名蘊を加えると、合計五蘊となる。
五蘊の識別が出来たならば、再度、同時に、名色法の分別を修習し、その後に、名色法の差別を修習する。
行住坐臥及び、前進、後退、曲げる、伸ばす等の行動の中における、五蘊を識別できたならば、仏陀の《大念処経》の中にある、指導法に基づいて、修行しなければならない:
(8-57につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版 中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>