南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』9-5

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《第五法の概要》

Atīte hetano pañca、idāni phalapañcakaṁ、

Idāni hetano pañca、āyati phalapañcakaṁ.

(Vism)

上に述べた註釈によると、禅修行者は必ず(+以下の点を)識別し、かつ明らかにしなければならない。

1、過去の五因により、すなわち、無明、愛、取、行及び業(avijjā、taṇhā、upādāna、saṅkhāra、kamma)によって、現在の五果が生起する。すなわち識、名色、六処、触及び受(viññāṇa、nāmarūpa、salāyatana、phassa、vedanā)である。

及び

2、現在の因、すなわち、無明、愛、取、行及び業によって、未来の五果が生起する。すなわち、識、名色、六処、触及び受(+の生起)である。

ここにおいて、因は集諦に属し、果は苦諦に属する。

故に、禅修行者は必ず、禅の修行をして、己自ら以下の事を了知しなければならない。

1、過去世の集諦によって、今世の苦諦が生起する。

2、今世の集諦によって、苦諦が未来世において生起する。

(9-6につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>