<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
《第五法の概要》
Atīte hetano pañca、idāni phalapañcakaṁ、
Idāni hetano pañca、āyati phalapañcakaṁ.
(Vism)
上に述べた註釈によると、禅修行者は必ず(+以下の点を)識別し、かつ明らかにしなければならない。
1、過去の五因により、すなわち、無明、愛、取、行及び業(avijjā、taṇhā、upādāna、saṅkhāra、kamma)によって、現在の五果が生起する。すなわち識、名色、六処、触及び受(viññāṇa、nāmarūpa、salāyatana、phassa、vedanā)である。
及び
2、現在の因、すなわち、無明、愛、取、行及び業によって、未来の五果が生起する。すなわち、識、名色、六処、触及び受(+の生起)である。
ここにおいて、因は集諦に属し、果は苦諦に属する。
故に、禅修行者は必ず、禅の修行をして、己自ら以下の事を了知しなければならない。
1、過去世の集諦によって、今世の苦諦が生起する。
2、今世の集諦によって、苦諦が未来世において生起する。
(9-6につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版 中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>