<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
8.13 呼吸行者
第四禅を成就した後、もし、十遍、八定、四梵住等の止禅の法門の修行に転換するならば、あなたは非常に、容易にそれらを完成することができる。
また、あなたは観禅の修習に転換することもできる。
安般ジャーナを基礎として観禅の修行に転換する者には、二種類ある:
呼吸行者(assāsapassāsakammika入出息行者)とジャーナ行者(jhānakammika)である。
しかし、この様な翻訳は、あまり正確とは言えない。
以下において、私は更に一歩進んで解説したいと思う。
この二種類の禅修行者が、如何にして、安般念第四禅を基礎として観禅の修行をするのかを。
止禅の中には40種類の業処(修行の法門)があるが、観禅の中には、ただ二種類の業処しかない。それはすなわち、色業処(rūpa-kammaṭṭhāna)と名業処(nāma-kammaṭṭhāna)である。
色業処は色法(物質現象)を観照の目標とする;
名業処は名法(精神現象)を観照の目標とする。
色業処はまた色摂受(rūpa-pariggaha)とも言い;
名業処はまた非色摂受(arūpa-pariggaha)とも言う。
ここでは、非色とは、名法の事である。
禅修行者は安般第四禅の修行に成功した後、もし、先に色業処を修行したいのであれば、彼は、先に、呼吸の中の究極色法を観照しなければならない。それ故に、呼吸行者と呼ばれる。もし、先に名業処を修行したいのであれば、彼は先に、禅支を観照しなければならない。故に、彼は、ジャーナ行者と呼ばれる。
(5-134につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html
<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>