Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」5-137

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

眼十法聚は、単独では存在することができない。

系統的に、目に関して、四界分別観を修行するならば、あなたはその他の色聚を見ることができる。

あなたが手で、目に触れる時、目は、手の与える感触を感受する事ができるが、この事から、目には、必ず身十法聚が存在している事が分かる。というのも、身識は、唯一、身浄色(身処)に依存してのみ生起することができるが故に。

目の中には、性根十法聚も存在している。その中の性根色によって初めて、あなたは容易に「この人は男性である」または「この人は女性である」と知る事ができる。眼十法聚、身十法聚と性根十法聚は、過去世の業力によって生じるものであり、業生色と言う。

目を瞬かせたいと思う時に、瞬かせる事が出来るのは、目の中にも心生色法(心生八法聚)が存在しているからである。一粒一粒の色聚の中には皆火界が存在しているが、ほとんどの火界は、多くの代の新しい色聚を生じせしめる事ができる。これらは時節生色である。

一粒一粒の色聚の中にはみな、食素が含まれているが、食素の支援の下、多くの食素は、新しい色聚を生じせしめる事ができる。これらは食生色である。

目の中には、上に述べたこの 6種類の色聚が存在している。それらを分析する時、それらの中に含まれる所の54種類の色法を見ることができる。あなたは、密集を看破する為に、この54種類の色法を透視しなければならない。

その後に必ずや、同様の方法を用いて、六門と32身分の色法を照見しなければならない。

32身分の多くの身分の中には、業生、心生、時節生、食生の、この四種類の色法が存在している。

(5-138につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<中国語→日本語翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>